憲法「議員定数不均衡問題」

法律

みなさまこんにちはおつかれさまです。

議員定数不均衡問題とは一票の格差とよく言われている非常に深刻な問題です。

国会議員である衆議院・参議院の選挙区によって票の価値が大きく違うというものです。

衆議院と参議院は全国からその代表として、地区ごとの選挙区で選出されます。

その一票の価値が異なるということは、

当選しやすい地区としにくい地区があるということです。

 

A地区人口10万人で定数1人の地区と、B地区人口50万人で定数1人の地区では1票の価値が5倍違います。

それはつまりA地区はB地区の5倍の代表を送り出しているということです。

これが地域の代表者を一様に選出するのであれば問題ありませんが

衆議院と参議院は国民全体の代表者であって特定地域の代表というものではありません。

実際に衆議院と参議院の役割は国全体の法律を定める立法権の行使です。

 

それであるならば投票価値はどの地域でも1対1を原則として行われるべきです。

人口の少ない地域では選出者が少ない。すなわちその少ない人口の中でかなりの割合の人から支持されていなければなりません。

これが本来のあるべき形ですが、そうではなく過去には違憲判決も下されているほどに票の格差は大きいです。

 

最高裁違憲判決 ①昭和51年4.14 1対4.99  ②昭和60年7.17 1対4.40

 

上記のように2度違憲とされました。しかし事情の法理の原則により、違憲ではありながら選挙無効とはならなかったのです。

つまり

 

それは憲法違反である

でもだからどうということはない

 

これではなんのための裁判かと思いますが、違憲な選挙がそのまま有効となっています。

アメリカも一票の格差が深刻な問題となり裁判となっています。

1964年のレイノルズ対シムズ事件がまさにそれにあたります。

 

その後アメリカでは選挙制度の見直しを続け、一票の格差を平等にする努力をし

その格差は現在改善されています。

 

日本はこう、アメリカはこうという問題ではありませんが

三権分立の趣旨があり、国家を改善させることが日本の今後になるのですが

やはり議員はいつでも日本のために自分自身が今より少しでも損をすることはしません。

 

民主主義は多数決ですが、その一人一人が同じ価値であるということは基本前提でなければなりません。

現在憲法改正のための国民投票についての新法案が可決されたとニュースになっています。

憲法改正は良いですが、どのような中身へと変わるのか。

それをしっかり隅々まで意識してみな投票にむかってほしいです。

 

国民全体が国政に関心をもって、国政を見張るようになれれば。

そして私ももっと政治経済に関心をもたなければ。

まとめ記事やまとめ動画をみているだけですので、日経新聞でもとろうかな。

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